マイオカインとは
マイオカインとは
筋肉から分泌される若返りホルモンの総称で、筋肉作動物質と呼ばれます。実際には100種類以上あると言われています。
近年の筋トレブームによって筋トレをする人は増えてきているかと思います。筋トレをすると何がいいか。もちろん筋トレそのものがエネルギーを消費してくれるというのもあるのですが、基礎代謝が上がるんですよね。つまり筋肉はエネルギー消費器官と見られていたわけです。
しかし、その筋肉がエネルギーを単純に消費するだけではなく、若返りのためのホルモンを出しているということで現在世界で様々な研究が進められているのです。
研究の結果は論文にまとめられ、大腸がんの抑制やダイエットにも関係している糖や脂肪の代謝にこのマイオカインが関与しているという内容のもの、うつ症状との関連性や記憶力との関係性を指摘するものもあります。2016年だけでも100本以上の論文が出されたと言います。
まだ発見自体が数年前のことのため、これから色々と研究が進んでくると思われます。
マイオカインの名前の由来
マイオカインは聞きなれない単語ではあります。
マイオ(myo)は古典ギリシア語 のmus、 筋肉から来ており、接頭語として使われます。
myoneuralなら神経筋の、myofibrilなら筋原繊維といった具合です。若干聞きなれない単語が多いかもしれませんね。
カインは作動物質という意味のkeinから来ています。
白筋と赤筋によるマイオカイン分泌の違い
マイオカインは白筋と赤筋によって分泌の仕方に違いがあります。
白筋とは速筋とも呼ばれ、いわゆる瞬発系の筋肉です。この筋肉の場合は激しい運動をすることでマイオカインが分泌されます。
赤筋は遅筋とも呼ばれ、いわゆる持久系の筋肉です。赤筋の場合は軽い運動をした場合でもマイオカインが分泌されます。
まとめ
マイオカインは筋肉から分泌される若返りホルモンの総称です。少なくとも20種類、場合によっては100種類以上あると言います。
筋肉には白筋と赤筋があり、それぞれ瞬発系と持久系の役割を担っていますが、どちらの運動をしたときでもマイオカインが分泌されます。
これまでエネルギー消費器官と思われていた筋肉から若返るホルモンが分泌されているということがわかり、現在世界中でその研究が進められています。
代謝の促進や大腸がん、うつとの関連性に関する論文が出てきています。
今後もどんどんと研究が進み論文の発表も増えてくることが予想されます。